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文脈に揺蕩う

· 約3分
Be Interes"thing"!

今日の活動は、VRChatのある界隈で紡がれる文脈について思いを馳せることです。形而上で踊る彼女らは、そこはかとなく美しさというものが付いてくるのです。

"ダンス界隈"は2つあって

VRChatには、自分の身体を動かして踊る人たちがいます。その多くはフルトラ、人にとってはそれ以上に胸や肘、膝等もトラッキングする人もいます。そんな踊る人たちの集まりがダンス界隈なわけですが、実はVRChatにおけるダンス界隈は大きく分けて2つの流れを持っています。

一つは、ストリートダンス界隈。そもそもストリートダンスとは、流れてきた音に合わせて即興で踊っていくスタイルで…… みたいな話は今日の本筋からは逸れる(し、私もめちゃ詳しいわけではないので正確な話はできない)(し、ストリート由来ではないジャンルも混ざっていることを気にしていない)ので割愛します。コミュニティとしてはMSS(Musa Silent Speakers)が大昔に活動していて、開かれた場としてVDA(国際仮想ダンサー協会)が発足。近年はVRP Dance Studioが入口として親しまれています。

もう一つは、踊ってみた界隈。特にニコニコの「踊ってみた」動画からの流れを持ち、動画の振り付けに合わせて踊っていくスタイルです。最大の老舗は恐らくからぱりダンス部で、SummerSweet!ダンス部から流れは急速に拡大。以降様々なVRCアイドルグループ(アイドルグループに限らずだけど)が「ダンス部」を携えて活動しています。

別にこれらの界隈は完全に二分されているわけではなくて、特に踊ってみた界隈の中でも特に積極的な層は、VRPからストリートの各種技術を学んでいます。踊ってみたがなんか上手い人たち、大体ストリートにも手を出しているから臆せずバケモンだと思ってほしい(?????)。逆にストリートから触れて踊ってみたに来たシュガラビダンス部の部長とかもいるので、踊ることに貴賤はないのだろうと思います。VDAも「VRの全てのダンスへ『YES』を」と言っているし、界隈が2つあるという表現すら野暮だったのかもしれません。が、それを言ってしまうとこの先に進めないのでそろそろ次に進むことにしましょう。

今回注目するのは、踊ってみた界隈の方です。楽曲群が紡いだ憧れの連鎖、すなわち"文脈"を見ていきましょう。

情報を喰らう生き物