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春夏秋冬

· 約6分
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最近、「夏」について考える機会がありました。私は関係性をもって対象を捉えることが好きなので、一年における「夏」の立ち位置、というか、喩的な「夏」について考えてみました。この記事はそこから派生して、喩的な季節についての書き残しです。

タイトルは、「春夏秋冬」と書いて「ひととせ」と読みます。

季節は、廻ります。春夏秋冬を越えると、また春夏秋冬がやってきます。まるで生命の芽吹きが繰り返されるように、というか、生命の芽吹きそのものであるように。 その中で、私は春夏秋冬をこのように捉えなおしました。

  • 春は芽生えの季節
  • 夏は夢中の季節
  • 秋は答え合わせの季節
  • 冬は耐え忍ぶ季節

もう少し丁寧に、統一感のあるリズムで書き直すならばこのように。

  • 春は未来を見る季節
  • 夏は現在を見る季節
  • 秋は過去を見る季節
  • 冬は未来に備える季節

春のイメージは例えば、出会い、始まり、期待、予感、緊張、区切り、不安、踏み出す、可能性、未来、などでしょうか。もちろん人によってまちまちでしょうが。

物語で言うなら起承、何かが始まり、登場人物が名を連ね、物語の方向性を予感させる。 J-Popで言うならAメロBメロ、楽曲が始まり、方向性を提示し、サビの盛り上がりを想起させる。

なんにせよ、「この先のこと」を考えているのが春だなぁ、という気持ちです。植物の芽生える暖かくなる季節は、この先に待ち構える大成のプロローグといったところでしょうか。

陰陽五行思想における「青春」は15歳から29歳のことを指すそうです。私もまだまだ若いようですね。もしくは、30歳にもなっていないのに自分を固定化してしまうのは時期早々かもしれませんね。

メインで考えていた部分です。

夏のイメージは例えば、熱中、刹那的、無我夢中、活力、熱血、全力、後先構わず、過程、盲目、行動、現在、などでしょうか。

物語で言うなら転、大きな問題に対峙したり、目まぐるしい変化に巻き込まれるなど、登場人物が力を発揮し個性を輝かせる。 J-Popで言うならサビ、大きな山場であり、記憶に残りやすい部分であり、全体の印象に大きな影響を与える。

「今この瞬間を最大限」というのが夏だなぁ、という気持ちです。全開の花を咲かせましょう。

陰陽五行思想における「朱夏」は30歳頃から50代前半を指すことが多いそうです。

きっと、夏というのは全力の今を生きている季節で、それが正しいかも分からず走っている。それでも、いつか「それが正しいんだ」と言えるかもしれないことを信じて走る。 後悔先に立たずではないですが、そんな「後悔するかもしれない」なんて思う暇すらないひたむきさこそが、夏らしさなのかなぁって。

秋のイメージは例えば、実り、豊穣、収穫、大成、残り火、反省、結果、過去、などでしょうか。

物語で言うなら結、全体をまとめ上げ、終わりを描写し、ひとつの答えを提示する。 J-Popで言うならアウトロ、曲全体を思い返しながら、終点を演出し、余韻を残す。

「そういう夏があった」というのが秋だなぁ、という気持ちです。実りというのは、夏のひたむきさに対するプライズのようなものでしょう。

陰陽五行思想における「白秋」は50代後半から60代後半を指すことが多いそうです。

私はこの季節を「答え合わせ」と表現しました。 夏というのは夏単体で意味を作らなくて、秋という収穫の季節、回収の季節、回想の季節をもってはじめて意味というラベルを持つことができるのではないでしょうか。

冬のイメージは例えば、忍耐、苦悩、暗冥、不動、残滓、春を待つ、別れ、結論、輪廻、などでしょうか。暗めで、異質です。

物語にしろ、J-Popにしろ、緞帳が下りた後、楽曲が終わった後、そんな「ない瞬間」を指していると考えています。もしくはスタッフクレジット。少なくとも本編的な気持ちにはなりません。

冬は特段なにかできる季節には思えません。強いて言うならば、「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び」です。また春を迎えるために。

陰陽五行思想における「玄冬」は60代後半以降を指すことが多いそうです。現代日本にあてがうならば、もう少し高めの年齢になるのかもしれないですね。

冬は「メタ季節」のような様相を呈しているようにも見えます。春夏秋という一つの流れを生み出すための存在、もしくは春夏秋を迎えるために越えなくてはならない存在。 心ここにあらずというか、時間の流れから切り離された感覚を覚えます。ウロボロスの尾であり口であるような。そのような流れを堰き止める存在であるからして冷たさを感じるのかも。

廻る季節の逢瀬

季節は、廻ります。春夏秋冬を越えると、また春夏秋冬がやってきます。まるで生命の芽吹きが繰り返されるように、というか、生命の芽吹きそのものであるように。

あなたも私も、そんな廻る季節の逢瀬の中で動いています。陰陽五行思想のような大きな輪廻だけでなく、もっと小さい輪廻も感じることがあると思いますし、私は感じています。

今日のあなたは、どんな季節を過ごしていますか?

わたしたちは未だかよわい存在で、それでもこの世界に生まれたからにはこれから何度も冬を越していかなきゃならない。そんな日々に携えてゆける言葉となれたらさいわいです。

バーチャルYouTuberのいのち / キヌ